[ 003 ULL  TANAKA MIYUKI ]

ファッションを超えてアートを感じるデザインを常に発信しているネイルサロン「ULL」

今回はオーナーであり、ご自身もネイリストの田中三由紀さんにお話を伺いました。

モードでファッション性の高い『ULL』のネイルデザインが生まれるルーツと、田中さんが今大切にしている想いを教えて頂きました。

ぜひお楽しみください。

ー初めまして。今回は取材を受けてくださりありがとうございます。

まずは子供時代のお話からお聞かせください。

愛知県名古屋市出身で、明るい父と穏やかな母、2歳違いの弟と暮らしていました。

父も母も礼儀などには厳しかったのですが「勉強しなさい」とは言わず、好きな事をのびのびとさせてくれていました。

子供の頃は外遊びが好きで、缶蹴りをしたり高い所に登ったりとアクティブに遊んでましたね。

絵を描くのも好きで、読んでいた本の絵を模写したりする一人遊びもよくしていました。なんとなくですが、そこは今に繋がっているかもしれないです。

中学生くらいになるとファッションに目覚めて『zipper』『cutie』『STREET』などのファッション雑誌を読み始め、カラフルで独創的なエッジのきいた世界観にすごく刺激を受けました。

自分の好きなコーディネートを手の届く範囲のお洋服で表現したり、母に頼んでイメージした洋服を作ってもらったり、手持ちの洋服をリメイクしてみたりと、自分らしさを探しながらファッションを楽しんでました。その頃は「大人になったらスタイリストさんや洋服に携わるお仕事がしたいな」と思っていました。

高校は普通科に進学したのですが、ファッションが好きだったのでアパレルの専門学校に入学しました。

専門学校ではデザインの授業などで『A+』を頂けるくらいの成績で授業も楽しかったのですが、「遊びたい気持ち」が芽生えてきてしまって(笑)結局3ヶ月ほどで専門学校を辞めてしまいました。

退学後は、しばらくフリーターとして働いていたのですが「このままではいけないな」と思い始め仕事を探していた時に、お買い物に訪れたアパレルショップで求人募集があり、その会社に販売員として就職させて頂きました。

大好きな洋服に囲まれて過ごす時間は幸せなひとときで、ファッションの世界を全身で楽しんでいました。

社会人としてまだまだ未熟で何も分からないところから販売員を始めた私に、人として何を優先し大切にするべきかという事や、接客業の基礎と応用、経営の事など、ショップを通して出会えた方々に本当にたくさん教えて頂きました。

ブランドの展示会に行かせて頂いたり、普通では出来ない貴重な時間を過ごさせていただき、おしみなく経験と知識を与えて下さった、その時のオーナーには今も感謝の気持ちでいっぱいです。

アパレルショップでは、店長・マネージャーとステップアップしながら、人気ショップの販売員という居場所を与えて頂き、そこで奮闘し充実していたのですが、ふと「ショップの名前が付かない自分ってなんだろう」と考える様になりました。

その想いを抱えたまま販売員を続けていたのですが、決意が固まり9年間勤めたアパレルショップを退社する事にしました。

「出会えたお客様に喜んで頂きたい!ずっと繋がっていられる場所を作りたい!」

退社はしたものの、ショップを通して出会ったお客様とはそのままプライベートでも仲良くさせて頂いていて、次のステップを考えた時「出会えたお客様に喜んで頂きたい!ずっと繋がっていられる場所を作りたい!」という思いが芽生えました。

「ファッションが大好きな方に喜んで頂ける事はどんな事だろう?」「私に何が出来るだろう?」と考え、辿りついたのが『ネイル』の道でした。

心に決めてからは突き進むのみで、すぐにネイルスクールを探して通い始め、スクール卒業後ネイルサロンでのお仕事をスタート。

勤務していたサロンでは、お客様に満足して頂ける施術とデザインを時間内に提供する事に、とにかく必死でした。

「どうしたらお客様の大切な時間を楽しいひと時に出来るのか?」そして「どうやったらお客様らしさと自分らしさのあるネイルが提供出来るのか?」など、初めての悩みと向き合い自分なりの答えを出していく、まさに修行の日々でした。

ここでもアパレル販売の経験が助けになり、培った接客力やお客様の好みを瞬時に判断する力を育てていただいたおかげで沢山のお客様の笑顔を見る事が出来ました。

その後サロン勤務を経験し、自宅サロンをスタート。

前サロンはコンサバなデザインを得意とするサロンだったのですが、自分のサロンでは私らしいファッション性を持たせたデザインを提供したいと思い、自分の中から溢れる「好き」をどんどんカタチにしていきました。

ネイルデザインを決めていくカウンセリングの時も、お客様のご要望を叶えつつ『ULL』らしさをブレンドしてチューニングしていく。自分のお店だからこそ出来るアプローチだったので、自分自身のやりがいも、すごく高まりました。

自宅サロンを始める時に「満席予約を達成したらお店を出す」という目標を立てていたのですが、その目標も沢山のお客様に助けられ叶える事ができ、念願のお店を出す事が出来ました。

ー『ull』さんのネイルデザインはすごく個性的でスタイリッシュかつモードなデザインですが、その独自の色使いやデザインセンスは何からインスピレーションを得ているのですか?

元々アブストラクトアートが好きで『ジョアン・ミロ』や『ジャクソン・ポロック』の絵が好きだったんです。海外の写真集にも刺激をもらって良く観ていました。

建築も好きで建物自体以外にも建築物の素材感や質感にインスピレーションをもらったり。

普段街を歩いている時に見つけた看板のデザインやパッケージデザイン、好きなブランドのテキスタイルだったり、自分の中でいいなと思ったものを自然にアイデアの引き出しにストックする習慣がなんとなく身についていたのかも知れないですね。

何かに執着しすぎずにパッと目に飛び込んできた色彩だったり、その時々の自分に響くものも大切にしていて、普段の習慣としてインプットをしているので、アウトプットもスムーズなのもしれないです。

デザインサンプルを作る時には『既にあるもの』ではなくてオリジナルである事にも気をつけています。そこに『ULL』らしさが生まれると思うので。

なので、スタッフとの勉強会の時には、トレンドや技法などは参考にしつつも、「オリジナルを生み出す事」を心掛けるように話しています。デザインの事もですが、数字についても伝えていく様にしています。売り上げや仕入れの事、経営の事などもやっぱり大切な事だと思っているので。

「心強いスタッフと高め合える仲間との出会い」

出店をする時に沢山のお客様に喜んで頂きたいと思い、初めてスタッフを募集しました。

その時に出会ったのが今『ULL』の店長として支えてくれている『danyo』です。彼女の穏やかで芯の強い人柄には何度も助けられました。

今一緒に働いてくれているスタッフもそうなのですが、私は人にとても恵まれていて。

それぞれ個性は違うのですが、みんな礼儀正しくて明るくて、そして努力家で。

日々彼女達と一緒に働ける喜びを感じながらサロンワークに励んでいます。

スタッフだけではなくアパレルショップ時代に一緒に働いていた『LILLT』の堀切麻衣さんにも公私に渡りお世話になっていて。

業種は違いますが同じ様に独立して自分の夢を叶えていく同志として、悩んだ時に相談したり励ましてもらったり、時にはぐいぐいと突き進んでいく彼女の姿に自分も引っ張ってもらったりと、彼女との出会いも大きな財産だなと感じています。

もうひとり『UNIONBOOTH』『UNPLAN』を経営している友人の綾城恵梨さんにも、スタッフを大切にする姿勢や、経営者としての考え方など色々と学ばせてもらいました。彼女も私にいつも良い刺激を与えてる尊敬できる友人です。

そんな仲間の力添えもあって、2021年の2月には最初にオープンしたサロンより広いスペースへとリニューアルオープンをしました。

新しいサロンでは、コロナ禍でパーテーションの必要性が高い事もあり、あえてそのパーテーションをアクセントにした内装デザインにしました。

そして内装デザインをしてくださった『theatre』の髙木佳恵さんにデザインをお願いして、店名ロゴも新しいもの生まれ変わり、そのロゴデザインのサインのある完成したサロンを見た時すごく嬉しかったです。

想像以上に仕上がったサロンを見て私もスタッフもモチベーションが上がりました。

何よりも『ULL』に足を運んでくださるお客様に、少しでも安心して気持ちよく過ごして頂ける空間をご提供出来るようになった事が、リニューアルして一番良かったなと思うことですね。

「過去の自分が、やり残した事」

2020年からオリジナルブランド『ight』をスタートしました。

成分や香り、テクスチャーにもこだわった髪にも使える『バーム』やバームと同じ香りの『ネイルオイル』オリジナルデザインの『Tシャツ』など、こだわりをたくさん詰め込んだアイテムを作りました。細部までこだわりたくてパッケージデザインも自分でデザインしました。

今も次のアイテムを考えているのですが、私ひとりで作っていくのではなく一緒に作る楽しみをスタッフと共有したい思いもあり、みんなで意見を出し合って制作しています。

実はアパレル時代の自分からの宿題だと思っている事があって。

当時の私はスタッフに任せたり教えたり育てたりという事が苦手だったと思うんです。

よくある話なのですが「教えるより自分でやったほうが早い」と思って仕事を委ねることが出来なかったり、役職をいただいていた事もあり数字的な責任も常に側にあって余裕がなく、いろんな事にせっかちになっていたのかも知れないなと当時の自分を反省していて。

今思えば『次に繋げていく』というところまで気持ちが届かずに、疎かにしていた気がするんです。自分自身はいろんなことを任せてもらったり、教えて頂いたりしていたのに。

その経験が今も自分を助けている事を日々強く感じている中で「今、自分がすべき事は次に続く人たちを育成していく事なんだ」という事に気が付いて。

今一緒に働いてくれているスタッフはそれぞれしっかりと個性もある中で、『ULL』らしさも共有してくれていて、人としても信頼する事が出来る。そして私のこともしっかり支えてくれて。

本当に一緒に働いてくれる事に感謝しかないんですよね。

『ネイリスト』って華やかに見える職業ですが、日々練習も勉強も欠かせないですし、コツコツと努力を積み重ねていける人しか継続出来なくて、辿り着けない職業だと思うんです。

毎日向上心を忘れずに、共に頑張ってくれている彼女達だからという事もあるのですが、それぞれの個性を活かして、もっと良い方向に進めるようにできる限りのサポートをしてあげたいと思っていて。

それと、これから先それぞれライフスタイルの変化もあると思うのですが、その時が来た時に一緒に働きたいと思ってもらえるなら、次のステージも一緒に作ってあげたいなと思っていて。

今すぐではないですし例えばの話なのですが、ネイルじゃないそれぞれの特技を活かした事業を新たに始めたりとか、そういう事も視野に入れながら、未来の『ULL』とスタッフの事を考えています。

昔私がして頂いた事を、お世話になった方や出会ってくださった方それぞれに返すことは中々難しかも知れないのですが、教えて頂いたことを次に繋げていく事で『バトン』を渡していけるのかなと思っていて。

そんな思いで、できる限りの事をスタッフにしていきたいなと思ってます。

そしてこれからもお客様に喜んで頂ける様、私らしく、そして『ULL』らしく。

スタッフと共に、これからもどんどん進化していこうと思っています。

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